第五十一番 〜 第百番


 祝・再開。
 ようやく、五十首、折り返し地点です。

 ゴールが見えてきたような気がします。
(気のせいか?・・・気のせいだ(笑))

 何だか、某漫画家のように「らいふわーく」の様相を呈してきた感もありますが、
 読んでくれる人がいると信じて、ぼちぼち続けていきたいと思います。

 では、ごゆっくり・・・。
           早見表

51〜55 / 56〜60 / 61〜65 / 66〜70 / 71〜75 / 76〜79 /
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51) 秋の田の かりほの稲の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ  天智天皇   99.04.23


52) 誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに  藤原興風   99.04.24


53) かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしもしらじな もゆる思ひを  藤原実方朝臣   99.04.29


54) 村雨の 露もまだひぬ まきの葉に 霧たちのぼる 秋の夕ぐれ  寂蓮法師   99.04.29


55) 風そよぐ ならの小川の 夕ぐれは みそぎぞ夏の しるしなりける  従二位 家隆   99.04.29


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56) あらざらむ この世のほかの 思ひ出に いまひとたびの あふこともがな  和泉式部   99.07.02


57) 由良のとを わたる舟人 かぢをたえ ゆくへも知らぬ 恋の道かな  曾禰好忠   99.07.10


58) ありま山 ゐなの笹原 遠ければ いでそよ人を 忘れやはする  大弐三位   99.07.25


59) 吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を 嵐といふらむ  文屋康秀   99.07.25


60) 淡路島 かよふ千鳥の なく声に 幾夜ねざめぬ 須磨の関守  源 兼昌   99.07.28


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61) みかの原 わきて流るる いづみ川 いつみきとてか 恋しかるらむ  中納言兼輔   99.08.05


62) 世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる  皇太后宮大夫俊成   99.08.26


63) 憂かりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを  源俊頼朝臣   99.09.19


64) 山川に 風のかけたる しがらみは ながれもあへぬ もみぢなりけり   春道列樹   99.10.18


65) わたの原 こぎいでてみれば 久方の 雲ゐにまがふ 沖つ白波  法性寺入道前関白太政大臣   99.11.07


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66) もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに しる人もなし  前大僧正行尊   99.11.25


67) 見せばやな 雄島のあまの 袖だにも ぬれにぞぬれし 色はかはらず  殷富門院大輔   99.11.25


68) 夕されば 門田の稲葉 おとづれて 芦のまろやに 秋風ぞ吹く  大納言 経信   99.12.30


69) あらしふく 三室の山の もみぢばは かけじや袖の ぬれもこそすれ  能因法師   00.01.15


70) ちはやぶる 神世もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは  在原業平朝臣   00.03.11


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71) わが袖は 潮干にみえぬ 沖の石の 人こそしらね かわくまもなし  二条院讃岐   00.06.18


72) 花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは わが身なりけり  入道前太政大臣   00.08.07


73) あふことの たえてしなくは なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし  中納言朝忠   00.08.28


74) 忘れじの ゆくすゑまでは かたければ 今日をかぎりの いのちともがな   儀同三司母   01.05.13


75) わたの原 八十島かけて こぎいでぬと 人には告げよ あまのつり舟  参議 篁   01.11.03


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76) 名にしおはば 逢坂山の さねかづら 人にしられで 来るよしもがな   三条右大臣   01.11.24


77) 花の色は うつりにけりな いたづらに わが身よにふる ながめせしまに  小野小町   02.01.21


78) 立ちわかれ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む  中納言行平   02.08.02


79) 難波江の 芦のかりねの ひとよゆゑ みをつくしてや 恋ひわたるべき  皇嘉門院別当   02.10.06


80) 恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人しれずこそ 思ひそめしか  壬生忠見   04.0.24