秋の田の  かりほの稲の  苫をあらみ 

  わが衣手は  露にぬれつつ

                     天智天皇  


<現代語訳>

 秋の田のほとりの仮小屋にて。
 苫の編み方が荒くて、私の袖は漏れ落ちる夜露に
 濡れるばかりです。

<解説>

 第一番。
 この訳、そのまんま、という気もしますね(苦笑)

 もう少し解説を加えるならば、
 この歌は、粗末な仮葺きの小屋で
 ぽとりぽとりと屋根から落ちる露に袖を濡らして
 静寂に耐える男の姿を歌ったもの。

 うーん、やっぱりそのまんまか(苦笑)

「・・・ああ、静かだなぁ」とでもいったところでしょうか。

 ちなみに、天智天皇は中大兄皇子。
 言わずと知れた大化の改新の立役者です。





 お久しぶりの百人一首。
 書き方を忘れてしまっています。
 いけませんね。

 さて、あと四十九首。
 ぼちぼち、愚痴愚痴と(苦笑)続けていくつもりですので
 何卒、おつきあいの程を・・・    





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