山川に  風のかけたる  しがらみは  

   ながれもあへぬ  もみぢなりけり

                     春道列樹   


<現代語訳>

 山間を流れる谷川に
 風が掛け渡した柵(しがらみ)は
 流れようとしても流れられずに
 散り溜まっている紅葉でした。

<解説>

 第三十二番。

 ちょうど、今頃の季節の歌でしょうか。
(ちょっと早いかな?)

 上の句で問いかけ、
 下の句で答える。

 秋の山紅葉の美しさは
 春とは違った趣があって、これも実にいいものです。

 歌の内容が普通過ぎて、ちょっと解説のコメントに困ってます(苦笑)





 すごく好きだった歌を思い出した。
 五、六年前、初めて有線で聴いて、
 それからずっと耳に残ってた。

 タイトルを知ったのは、それから随分あとになってからだったと思う。
 その歌を、ついさっき、唐突に、思い出した。

 曲名や歌手名はとうに忘れてしまっていたが、
 サビのメロディ部分だけは、今なお、鮮明に残る。

 なぜ 2人だけ別々の夜を終わらせなきゃいけないの
 あと どれだけ夜を数えたら 光る朝に出会えるの

 また、聴きたい。
 そう思った。





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