これやこの  行くも帰るも  わかれては 

  知るも知らぬも  あふ坂の関

                     蝉丸  


<現代語訳>

 これがあの有名な逢坂の関。

 東国へ行く人も、京へ帰る人も、
 互いに知っている人も、知らない人も
 ここで別れてはまた逢うという
 その名の通りの、逢坂の関なのですね。

<解説>

 第十番。
 有名な歌です。

 逢坂=逢う坂。
 まさにその通り、という感動を素直に描写しています。

 体言止めにて更に感動表現を高めています。

 詠み人、蝉丸は盲目の琵琶の名手として
 後世にまでその名を残しています。





 今日、木枯らしが吹いたようです。
 秋一番、というには寂しすぎる風は
 やはり「木枯らし」の名が相応しく感じられます。

 寒くなると、人肌が恋しくなります。
 うちの抱き枕『べっちー』はちょっとふにゃふにゃで
 あまり抱き心地がよろしくない、と感じる今日この頃です。

 ちなみに、名前の由来は『ベルセルク』より(笑)





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