春の夜の  ゆめばかりなる  手枕に 

  かひなくたたむ  名こそをしけれ

                     周防内侍  


<現代語訳>

 春の夜の夢のような、かりそめの貴方の手枕によって
 実際にはそんな仲ではないのに
 つまらなく立つであろう浮き名が何とも口惜しいことです

<解説>

 第六十七番。
 男を振る歌です。
 こわいこわい。

 ちなみに 「こそ」「けれ」は係り結び。
 覚えておくように(笑)




 蚊の話、ここにもってくれば良かったと、少し後悔してます(苦笑)

 腕枕、女の子の重みが片腕に掛かるわけですから
 男の責任は重大です。

 自分の腕に頭を預けて寝てしまわれるというのは
 男冥利に尽きるというものです。

 男性諸君、腕は鍛えておかなければいけませんね。
 そんなに重くはないか(笑)





前の歌    次の歌     百人一首 目次