田子の浦に  うちいでて見れば  白妙の 

  富士の高嶺に  雪は降りつつ

                     山部赤人  


<現代語訳>

 田子の浦に出て眺めると
 真っ白な富士の高嶺に雪がしきりに降り積もっています。

<解説>

 第四番。
 これも有名な歌ですね。
 近所に田子の浦はありますが、この歌の面影など、欠片もありません。
 国道一号を車がバンバン走ってます

 ちなみに、この歌の原文は
 田子の浦ゆ うちいでて見れば 真白にぞ 富士の高嶺に 雪は降りけり
 ちょっと違うんです。
 別にいいんですけどね(笑)





 富士山。
 天気が良ければ、毎日のように見えます。
 はじめは「おお、富士山だ、すげえ!」などと、感動を覚えたものですが
 半年もすれば見慣れてしまうもので、今では、珍しくも何ともありません。

 感動が薄れてしまう、というのは寂しいことですが
 そんなものですよね。  





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