喪くしたものは


 喪くしたものは 時間ではなく エネルギー

 立ったまま 鼾をかいて 眠るおじさん

 十条の ブロック塀で 猫会議

 顔も見ぬ 同好の氏と 意気投合

 似てるかな ちょっと嬉しい Devil May Cry



「解説」

 第一句。
毎日更新するとか、日記を書くとかいうことは
相当にエネルギーを要することだ、と思う。
特に、就職してしまうと学生の頃とは時間の流れが異なる為(言い訳?)、
なかなか思うような時間が取れないのが実情。
そんな状況で毎日更新しているHPを見ると、尊敬すら覚える。

 第二句。
最近、電車を使う機会が多い。
すると、不特定多数の色々な人と接する機会は嫌が応にも増える。
世の中には、色んな人がいるんだな、と思う。
電車内で○○をぶちまける人、香水の香りのきつい人、冬なのに半袖の人、
平然と携帯電話で喋る人…ホント多種多様。
しかし、冒頭で書いた
「吊り革に掴まったまま手に持った鞄を落とすこともなく
 鼾をかいて熟眠しているおじさん」は凄いと思った。
そして、少し哀しくなった。

 第三句。
仕事で十条に通う機会が増えた。
十条は猫の多い土地だ。
そんな帰り道、ふと見上げると、ブロック塀に猫が4匹固まっていた。
喜んで手を出そうとしたら、思い切り威嚇された。
どうやらボス猫の集会だったらしい。
顔つき、体格からして、媚びを売るようなやつらではなかった。
懐く猫も好きだが、それはそれで良いかな。

 第四句。
某巨大掲示板の特定のスレッドで同じバイクに乗っている人々と仲良くなる。
実際には顔すら見たこともないが、何となくいい感じ。
中に「部品が壊れた〜・゚・(ノД`)・゚・。 」という人が居たので、
ちょうど余っていたパーツを送ってやった。
同じ単車乗りとして、こういったつきあいも悪くない。

 第五句。
「ダンテに似ている」と言われた。
それはコートだけでは…?、とも思うのだが、少し嬉しい。
知らない人には何のことだか「?」だと思うが。
ちなみに、前作の方が絶対に面白いと思う。



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