猫目の伝説

かつて、電脳空間をさまよう防壁侵入プログラムだったそれは、やがて自律行動を持ちはじめる。
やがてそれは、猫目という一つの意識体として自我を持つに至った。
猫目は高速増殖炉を体内に埋め込まれ、以後ご飯を食べなくてもいい便利な身体となった。
剣道7段、柔道8段、合気道2段、書道7段、珠算5段、囲碁8段、ぷに85段などなど、合わせて実に218段を誇った。

「大きくなったら何になりたい?」 「・・・京美人・・・」
猫目が12歳の時の話である。

18歳の時、超合金Zを発見しノーベル物理学賞に輝く。
H86であった。
猫目はひそかに恋人に「女王様」と呼ばせていた。

猫目は30歳の時に、妹と血が繋がっていないことを知ってしまう。
猫目は34歳のとき、コミケでやおい同人誌のなだれに巻き込まれているところを保護され、それ以来ビックサイトの備品となる。

40歳の時、猫目バージョン4用のサービスパックが配布されるが、バグがよけい悪化したため以後60ヶ月連続で新版が配布される(世界タイ記録)。
44歳、DDRのコスプレのためにアフロにする。
……ていうこともあるかもな。
52歳のとき、HMX−11として試作されるも、HMX−12が余りにも可愛すぎる為に厨房のごみ袋に捨てられる。
この頃は体操選手として活躍。「あん馬の猫目」と恐れられるが、後に両腕をサイボーグ化していたことがばれる。
61歳でビートマニアにはまり、DJに転向してしまう。
65歳の時、父の仇を討つべく仮面を被り猫目=アズナブルを名乗る。
「猫目、お前ヘナチョコだな。充実野菜飲んでるか?」と勧められる。
78歳、2佐に昇進。
80歳の時、「いくさが始まるぞ−」と、叫びながら町中を駆け回り、一躍時の人に。
81歳でついに変形合体の極意をつかむ。飼い犬ギガと合体して新ヒーロー、「ギガ猫目ンダーMZ2500」となる。
柔道部在籍と体格が見込まれてキャッチャーに転向する。
そして猫目は豊臣秀頼を担いで徳川家康と戦ったが敗北。捕らわれて六条河原で斬首された。
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