高熱に


 自分でも 何が欲しいか わからない

 切り裂いて 僕を殺して その牙で

 高熱に うかされる夜の 嫌な夢

 真実と それに伴う 些末な嘘と

 女々しいと 嘲笑えるものなら 嘲笑え

 それですら 君がいないと 耐えられない


「解説」

 素敵な幻は一夜の夢と消え、
 後に残るは惨めな道化。

 残酷な真実と優しい嘘。
 狭量な男は夜も眠れない。

 何も知らない子供のままでいられたら、
 それはどんなにか幸せなことなのだろうね、きっと。



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